「ダイエット」
に挑戦した女性は多くても、
実際に結果を出した人は
果たして何人いるのか…?
しかも、その中から
「リバウンドせずに、
きちんと理想的な体型を
キープし続けている人」
は、どれぐらいいるのか…?
きっと、私がこう言いつつ
「キラーん」
と目を光らせて視線を送れば、
思わず目を伏せる人は多いはず。
そうです。
ダイエットに興味を持ち、
痩せたいと思う人は
男女問わず多くとも…
毎年のように新しい
ダイエット方法が登場し、
ダイエット食品やサプリが
次々と販売されていても…
実際に理想の体型を手に入れ、
なおかつキープし続けている人は
非常に少ないのです。
まぁ、簡単に言えば
「食べたエネルギーの量よりも、
燃焼するエネルギーの量が
上回れば太ることはない」
のですが、口でいうのは簡単でも
実行するのは難しいと思います。
ただ、だからといって
自己正当化がうまい
ぽっちゃりさんの輪に入って
「ダイエットって、
うまくいかないのよね〜」
「そうそう、私なんてまた
リバウンドして太っちゃった〜」
なんて傷の舐め合いをしていると、
あなたもすぐに“負け豚”たちの
仲間入りを果たすのは明白。
ですから、そうならないように
痩せる上で必要な基本だけでも
覚えておいてほしいな…と。
そう思って、今回の話を
することにしました。
今回の話で、特にしっかりと
覚えてほしい原理原則は1つ。
「体重神話に惑わされるな」
ということです。
実は、あなたが理想の外見を
手に入れてスリムになると、
「体重が増えること」
があります。
これ、言い間違えではありません。
必ずではありませんが…
スリムになると、
体重が増えることがあるのです。
「えっ、体重が増えると
困るんですけど…」
「体重は減らしたい!」
と思った、典型的な
日本人気質のあなた。
この理論は、世界ではすでに
常識となっています。
ですから、ぜひこの機会に
体重神話から脱出して、
自由になってください。
大事なことなので、
もう一度言っておきます。
正しくダイエットすると、
「体重が増えると、痩せる」
という現象が起こります。
ではなぜ、そうなるのか…?
より確実に伝わるように
順を追ってお話しますので、
集中してお付き合いください。
それでは、参りましょう…
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倒産した会社で起こった悲劇
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こんばんは。
京都を隠れ家に暗躍する
知識交流の秘密組織、
「ELIXIR CLUB」
(エリクサークラブ)
の代表、殿(との)と申します。
これは、ある会社のお話です。
その飲食系の会社は、
全国展開を目指して
次々に店舗を増やしていました。
しかし…
彼らのジャンルが
ブームになったのを機に、
他の会社も次々とその分野に
入り込んできたのです。
まぁ、言ってみれば
「タピオカ専門店」
が半径50m圏内に10店舗
できてしまった感じです。
当然、今までは売り上げを
上げ続けていた飲食店の会社は、
一気に赤字に転落しました。
そして、次々と店を畳んで
規模を収縮する羽目になったのです。
…となると、成長していた時に
勢いに乗って増やした社員が、
大幅に余ってきます。
ですから、困った会社は
「退職金、大幅アップ」
というエサで、社員たちに
早期退職、自主退職を募りました。
そして、1ヶ月後…
大幅に社員を削り、
「よし、気分を一新して
みんなで一緒に頑張ろう!!」
「もう一度売り上げを上げて、
みんなで来年の社員旅行で
ハワイに行こう!」
と、一致団結の誓いを立てた
社員たちは、一丸となって
頑張ってみたのですが…
何故か、仕事の質は
以前の3分の1まで減りました。
何故か、仕事のスピードも
以前の半分以下になりました。
そして…
何故か、クレームの数だけは、
以前の倍以上に増えたのです。
「なぜだ…?」
「おかしい…」
「今までよりも社員たちの
雰囲気はいいし、
みんな協力しあって
頑張っているのに…」
社長や役員たちは頭を抱え、
何が原因でそうなったのかを
徹底的にチェックしました。
そして…
やがて、驚くべき真相に
気付いたのです。
「あぁ、なんということだ…!!」
その事実に気付いた役員は、
ベンツの後部座席で絶望しました。
確かに、人員は削減できた。
確かに、経費も節約できた。
しかし…
退職者募集で辞めた社員の
ほとんどは、
「どこに行っても使える、
仕事のできる社員」
ばかりで…
残っている社員のほとんどは、
「ミスは多い、要領は悪い、
隙あらばサボりたがり、
しかも性格にも難がある」
という社員ばかりだったのです。
つまり、
「ここを追い出されたら、
次に就職できるかヤバイ」
というレベルの、
役に立たないポンコツばかりが
残ってしまったということです。
けれども、時すでに遅し。
役員たちは必死になって
会社を立て直そうとしましたが、
ポンコツ社員の成長スピードより、
クレームや赤字が増えていく
スピードの方が、圧倒的に早く…
とうとうその会社は、
全盛期の見る影もないまま、
倒産してしまったのです。
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筋肉=使える社員
脂肪=使えない社員
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さて…
この話を頭に入れた上で、
引き続きお付き合いください。
ダイエットで失敗して
なかなか痩せられない人、
必ずリバウンドしてしまう人…
こうなるのは、体内で
「必要な社員が退職し、
余計な社員が居残る」
という事態が起こっているからです。
「必要な社員=筋肉
余計な社員=脂肪」
こうイメージしてください。
我々が太る主な原因は、
「食べ過ぎ」
「運動不足」
です。
このどちらか、または両方が
習慣になっている人は、
太ることを止められません。
つまり、痩せたければ
その逆をすればいいわけです。
「食べる量よりも、
エネルギーの燃焼量を増やす」
様々なダイエット理論が
世の中に出回っていますが、
大切なのはシンプルにここです。
で、体内に蓄積した脂肪を
エネルギーに変えて燃やす時に
活躍するのが、
「筋肉」(使える社員)
です。
筋肉がたくさんつくと、
余計な脂肪はどんどん燃えて
あなたはスラッと引き締まった
体になってきます。
しかし…
だいたい、ダイエット初心者や
何度も挫折している人は、
「できれば運動せずに痩せたい」
と、抜け道を探して
サボろうとします。
だから、食事制限したり
他のアプローチを複数して、
筋肉をどんどん衰えさせ、
「脂肪を燃焼しにくい体」
になってしまうのです。
そのため、簡単に言うと…
筋肉がついていれば
1時間で燃焼できる脂肪が、
運動不足で筋肉が少ない人は、
同じ量の脂肪を燃焼するのに
2〜3時間かかってしまうのです。
ちょうど、
「ダメ社員がたくさんいても
仕事の効率は悪くなり、
どんどん負債やクレームが
溜まっていく」
のと同じです。
しかも我々の体は、
食事制限をすると
「脂肪を燃焼するよりも、
筋肉の栄養を吸い取って
生き延びようとする性質」
を持っています。
つまり、会社で例えると
「ダメ社員ではなく、
できる社員を狙い撃ちして
さらに減らしてしまう」
というコトをやる訳です。
食事制限をすると、
確かに一時的に体重は減ります。
しかし、その減った体重の大半は
「脂肪ではなく、筋肉」
です。
その後、筋肉の減った体が
驚異のリバウンドを果たすのは、
当然のことと言えるでしょう。
ですから、我々が健康的に
美しく痩せたいのであれば、
やるべきことは
「偏った食事制限より、運動」
と意識してください。
おやつを我慢するよりも、
おやつを食べながら
しっかり筋トレした方が、
早く効果的に痩せる訳です。
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必ずリバウンドする女性と、
ムキムキを心配する女性
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偏った食事制限だけでは、
必ず後からまた太る。
これを証明したデータが、
公開されたことがありました。
それは、あるダイエット器具の
深夜テレビショッピングで
提示されていたデータです。
そこでは、
「脂肪燃焼系サプリ」
「置き換えダイエットドリンク」
「置き換えダイエット食品」
を試した30代から60代の女性、
約400人のデータが公開されました。
そして、10人中7人の確率で
「食事制限だけのダイエットで
一時的に痩せても、
すぐリバウンドして戻った」
「しかも、そのリバウンドで、
以前よりも太ってしまった」
という体験をしていることを、
番組内で指摘したのです。
要は、
「いくら食事だけ減らしても、
筋肉をつけないと
また食事を元に戻した途端
太ってしまいますよ」
とアピールしていた訳です。
その理由は、先ほども
お話した通り。
下手な食事制限は、
あなたの脂肪を燃焼する
筋肉を先に減らすからです。
これ、イメージとしては
「三次会に行こう!」
と誘った時に、好きな人が
「明日は早いから、このへんで…」
と帰って、
うるさくて嫌いな奴が
「行こう、行こう!」
と食いついてきた感じです。
こう言えば、
過去の苦い経験を思い出して、
納得してくれる人もいるはずです。
ですから、効率よく、
なおかつ美しく痩せたければ、
「筋肉をしっかりつけて、
脂肪が燃える体になること」
を優先してください。
何を食べる、何を飲むよりも
この基本はとても大切です。
ただ、こういう話をすると
「筋トレすると、
ムキムキになりそう!」
「私、ムキムキは嫌!」
と運動を怖がる女子が
出てきます。
けれども、大丈夫です。
我々の体は、そんな簡単に
ムキムキになったりしません。
ましてや、女性であれば
なおさらのことです。
よっぽど食事を意識して、
プロテインをたくさん飲んで
「自分を追い込むような
アスリートレベルの筋トレ」
でもしない限り、
ゴツゴツした体にはなりません。
だから、安心するのです。
そんな心配は、例えるなら
偏差値40前後、
通知簿は5段階中
オール3程度の生徒が、
「1日60分も勉強したら、
東大に合格してしまうじゃないか!
もし合格したらどうしよう…」
と悩んでいるようなものです。
「無駄な心配」
ということです。
ですから安心して、
男女共に筋トレや運動をして、
筋肉を増やしてください。
で、ある程度筋トレをして
「お腹周りがへっこんだ」
「輪郭がシュッとなってきた」
と自覚できるようになると、
一部の人にとっては
「謎の現象」
が起こります。
それは、
「痩せてスリムになったのに、
体重が増えてくる」
ということです。
けれども、ご安心を。
なぜなら…
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体重神話から脱出せよ
=============
「体重が減った=痩せた」
我々はつい、こんな風に
思い込んでしまいがちです。
が…
実のところ、そうでもないのです。
確かに体重は、自分の現状を知る
1つの目安にはなると思います。
しかし…
我々の体には、
「脂肪が燃焼しやすい体になると、
体重は以前よりも増える」
という法則があるのです。
どういうことか、説明しましょう。
例えば、運動を習慣にする前の
あなたの体重が50kgだとします。
そして、あなたがせっせと
筋トレをして、程よく体に
筋肉がつき、スリムになると…
「あれ、外見は痩せているのに、
体重は50kgのままね…」
とか、
「見た目はかなり痩せたのに、
どうして51kgになったの?」
という現象が起こるのです。
これは単純な話です。
今までの脂肪が燃焼して、
その代わりに筋肉がついた。
つまり…
脂肪というのは、密度が低い。
筋肉というのは、密度が高い。
という法則に沿って、
体重が増えることもあるのです。
もう少し解りやすいように、
極端な例を挙げましょう。
「バスケットボール(筋肉)と、
バスケットボールの大きさの
綿菓子(脂肪)との違い」
だと思ってください。
すごく極端ですが、
イメージとしてはこの感じです。
筋肉は“ぎゅっ”と締まって
密度が高く、比重が重いです。
だから、脂肪が減っても
その分筋肉が増えると、
「体型はかなり変わったのに、
体重がそこまで落ちない」
または、
「明らかにスリムになったのに、
体重は以前より増えた」
ということが起こるのです。
何も知らない人は、これを見ると
「どうして体重が1kg増えたの?」
と驚き、慌てて無理な食事制限を
しようとするのですが、
体重が増えてもいいのです。
その分、確実にあなたの体は
脂肪を燃焼しやすい理想的な
体質になっているからです。
ですから、これからは
体重だけ見て振り回されずに
「見た目の変化」
と合わせて判断してください。
「体重が減った=痩せた」
ではありませんし、
「体重が増えた=太った」
でもないのです。
大切なのは、
脂肪が燃える体を作ること。
体重を減らすことよりも、
筋肉と燃焼を意識してください。
それでは、本日はこのへんで。